苦渋の決断の末

くさの

2005年11月12日 23:56

 テレビ中継を見るのか、必勝を期してラーメンを喰いに行くのか、迷った揚げ句「前半は中継を見て、後半はラーメンを喰いに行く。」に決定。

 ところが、普段テレビを見ないために、大切なことを忘れていた。

 我が家は、台風で屋上に設置したアンテナが曲がったままで、テレビが映らない

 NHKの受信料もきちんと払っているのに、こりゃないよな。それよりも、いい加減、スカパーでも入れないと。

 と言うわけで、レプリカを着込むと、試合開始時間に合わせて、電気屋のテレビ売場に。

 NHKの全国中継とあって、テレビ売場は壮観だった。

 

 ずらりと並んだウン十万のテレビに首位決戦の模様が・・・・

 なのに、僕の陣取ったのは、5万円の小さな液晶テレビの前。電気屋というのはうるさいので、中継の音声が聞こえるのが、たまたまこの小さな液晶テレビの前だったのだ。

 浦和の時間帯が続き押しまくる試合展開の中、一瞬の隙を突かれてフェルナンジーニョにゴールを決められた。

 そのあたりで、気が付いた。

 僕の見ていたテレビにPanasonicってロゴが入ってる!

 
 

 こりゃイカンと、無難なSHARPの前に移動して観戦を続ける。

 ふと気が付くと、僕の数m右側に赤いシャツを着た人が。しかも、うまいこと陣取ったようで、彼の目の前にG大阪-浦和、隣のテレビには鹿島-東京が映っている。

 マリッチが絶好のチャンスを外した時、思わず頭を抱えた僕の視線の隅には、同じように頭を抱える彼の姿が。

 沖縄で、すぐ近くに同じように浦和の勝利を願う人が居たのはいつ以来のことだろうか。

 1点リードされたままで前半を終えると、僕はすぐに売り場を出て鬼のような速度で件のラーメン屋に向かった。

 

 慌てて席に着き、それでもスープの濃さや麺の堅さなどはしっかりと伝え、携帯で試合経過をチェック。

 テレビ付き携帯への機種変更は見送ったので、またしても文字だけで試合経過を追うこととなった。

 

 焦げ目の付いたチャーシューが何とも美味そうなラーメン。僕の好みで、スープはMaxコッテリ、麺は固め。

 横目で携帯の画面を見ながら、替え玉まで喰う。

 そうこうしているウチに、追加点を入れられ0-2となり、気持ちが萎えそうになるが、現地で戦っている選手や顔見知りのサポーターの顔を思い出し、更新ボタンを押す。

 と、三都主が得点を決め、1点差に詰め寄る。

 

 横山、そして、あの岡野が投入され、俄然元気が出てきて、目の前にあったピリ辛モヤシを「コレを食い尽くせば絶対勝つ!」くらいの勢いでむさぼり食うが・・・

 

 そのまま1-2で試合終了。

 

 禁煙の店内を出て、入り口の前で一服。

 これで勝点差7。残り4試合を全勝してもG大阪が2勝すると優勝の可能性は完全になくなる。それに、G大阪だけでなく、鹿島、C大阪が上にいるし、二冠を狙う千葉も同勝点。

 浦和の優勝は、いつ切れてもおかしくない首の皮一枚も、もう切れそうな状況となった。 

 だけど、まだ可能性は0ではない。

 このくらいで諦めているようでは、J開幕頃からのレッズサポなんてやっていられる訳がない。今年だけでも、何回絶望しそうになった?

 リーグの残り4試合と天皇杯も全勝で二冠だ!

 We are REDS!!
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