D40用バッテリーグリップ
ニコンD40にバッテリーグリップを装着。
小型軽量ボディー故に小指が余って握りにくいのが不満だったが、これで握り具合もよく、大きくて立派になった。
もちろんD40には純正のバッテリーグリップは存在せず、ニコンではD80以上のクラスでないと純正のバッテリーグリップが用意されていないのは以前からの不満。キヤノンでは以前からKissから上位機種に至るまで一体型を除く全ての機種にバッテリーグリップがあったので、その点ではキヤノンが羨ましいところ。
で、今回取り付けたのは、ジャパンバッテリーのYXTM D40/x/D60 バッテリーグリップと言う代物。以前はD40系のみの対応だったが、最近モデルチェンジしたのか検証が終わったのか、D60にも対応するようになった。
このグリップは13,800円で、このクラスの各社純正品と同じくらいの値段だから、割高なモノが多いニッチ製品にしてはずいぶん頑張っている。ネットを探しまわると、他にも何種類かあるようだが、機能的にはこれがいちばん良さそう。
まだそんなに使い込んでいると言うほどでもないのだが、多少は利点と欠点も分かってきた。
買う前に色々情報を探しまわってみたのだが、あまり詳しい情報は見当たらなかったし、たまには詳細なレポートでも書いてみようか。
小型軽量ボディー故に小指が余って握りにくいのが不満だったが、これで握り具合もよく、大きくて立派になった。
もちろんD40には純正のバッテリーグリップは存在せず、ニコンではD80以上のクラスでないと純正のバッテリーグリップが用意されていないのは以前からの不満。キヤノンでは以前からKissから上位機種に至るまで一体型を除く全ての機種にバッテリーグリップがあったので、その点ではキヤノンが羨ましいところ。
で、今回取り付けたのは、ジャパンバッテリーのYXTM D40/x/D60 バッテリーグリップと言う代物。以前はD40系のみの対応だったが、最近モデルチェンジしたのか検証が終わったのか、D60にも対応するようになった。
このグリップは13,800円で、このクラスの各社純正品と同じくらいの値段だから、割高なモノが多いニッチ製品にしてはずいぶん頑張っている。ネットを探しまわると、他にも何種類かあるようだが、機能的にはこれがいちばん良さそう。
まだそんなに使い込んでいると言うほどでもないのだが、多少は利点と欠点も分かってきた。
買う前に色々情報を探しまわってみたのだが、あまり詳しい情報は見当たらなかったし、たまには詳細なレポートでも書いてみようか。
まず、写真で見ても分かる通り、装着した感じはなかなか良い。「まるで純正品のような一体感」と言うのに偽りはない。
現物を見る前は質感ももっと安っぽいのかと思ったがけっこうしっかりしていて、ボディーとは少し違うけど、ちゃんと梨地加工もされているので、違和感もない。プラスチックの成形とか継ぎ目の合わさり具合とかも、悪意を持つほどに仔細に見なければ気にならないだろう。
ビックリしたのが、D40の電池室の蓋。説明書にあった通り、斜め45度にして引っ張ってみたら簡単に外れた。この蓋をなくさないように、収納できるようになっているあたりは、ちゃんとこう言うことが解っている人が設計している印象。
で、このバッテリー室の蓋、プラスチックをパチッとはめ込んだだけなので、あまり何度も取ったり付けたりしていると、壊れてしまいそう。本来バッテリーグリップのないD40だから、こう言うことは想定されていないのだろうけど、ちょっと不安。
もし壊れてしまったら、このグリップを付けっぱなしにしておけば良いか。
グリップへのバッテリーの装着は、まず専用のケースにEN-EL9を1個か2個入れて、縦位置シャッターとは逆側から挿入。もうひとつ、単三電池ようのケースがあって、単三電池を6本で使うこともできる。エネループで試してみたら、これも問題ナシ。
この横からバッテリーを入れると言うのが実は優れもの。
D200用のマルチパワーバッテリーパックMB-D200の場合は、カメラに付けたら背面側のフタが下向けに開いてバッテリーを入れるようになっていたので、三脚に付けたままだと台の部分に当たってしまって開かないので、バッテリー交換のためにはいちいち三脚から外す必要があった。
これが横からなら、よほど台の大きな三脚でも使わない限りは、三脚に付けたままでバッテリーの交換ができる。
D300とD700用のマルチパワーバッテリーパックMB-D10では、横から入れるようになったので、この点では良くなったのだが、今度は本体とブリップ部に各1個のバッテリーを入れるようになったので、いちいちMB-D10を外さないと本体のバッテリーを交換できない。
話がそれたが、バッテリーグリップと言うのもなかなか難しいものだ。
で、本来存在しないハズのモノを付けたのはスゴイのだが、イマイチな印象を受けたのが縦位置シャッター。
これを機能させるためには、準備が必要。
まずは、背面メニューからリモコンモードを選択。グリップの正面、小指の当たる位置くらいにあるスイッチを下ろす。そうすると、内蔵されていた信号の発信器が顔を出す。そして、シャッターボタンの脇にあるスイッチをオン。
これだけのステップを踏んで、ようやく縦位置シャッターが使えるようになるのだが、これがまた独特な感触。
まず、シャッターボタンが楕円形。ぼくの知る限りでは円形のシャッターボタンがほとんどだったので、楕円形のシャッターは独特な感触。
指がかりの良いように溝が掘ってあるし、シャッターボタンも指の向きに合わせて押しやすいように楕円形になっているような雰囲気だ。
本来、D40にはないハズの縦位置シャッターを実現しているのは、本体を切り替えた通りリモコン機能を利用したものなので、縦位置シャッターを押すと、ピントを合わせてそのままシャッターが切れる。
半押しなんてモノがないので、ピントを合わせたままで待機することもできないし、押してからのタイムラグもかなり大きい。
最初はこの独特の感触をおもしろがって何度か試してみたのだが、実用になるかと言うと大きく疑問符が付く。縦位置ばっかり取るモデル撮りで使おうとしても、タイムラグが大きすぎて使い物にならないだろう。
よほどのことがない限りは、縦位置シャッターの出番はなさそうだ。
もうひとつ気になったのは、底の部分。エネループを入れてみて気が付いたのだが、なんと、三脚のネジ穴の先が塞がっていない貫通式。
この写真で解るだろうか?
EN-EL9だと黒いので気が付かなかったのだが、これにはビックリ。
三脚のネジってのはそんなに長くはないので、このくらいの深さがあれば電池に当たると言うことはなさそうなのだが、何となく不安ではある。
とまあ、使い始めの印象はこんな感じだったのだが、数日してから新たな問題発覚。
このバッテリーグリップをD40に付けて、エネループを入れっぱなしにしておいたら、翌朝には完全に電池切れ。その翌日はEN-EL9を2本入れておいたら、これまた翌日には電池切れ。片方はジャパンバッテリーのではない安い互換電池だったのだが、完全に消耗したのか充電すらできなくなってしまった。
この時は縦位置シャッターのスイッチを切り忘れていたようだったが、その後オフにしても、本体のみの時よりも絶対に電池の消耗が早い。どうも、バッテリーグリップが何かしら常時電力を消費している模様。
毎回グリップを外すのも大変だし、カメラ本体の電池蓋に負担がかかりそうだから、とりあえず撮影が終わったら電池を抜いておくようにしないとまずそうだ。
この件に関しては、ジャパンバッテリーに質問を送ったのだが、今のところ解答なし。
結論として、このバッテリーグリップが買いかと言うと・・・縦位置シャッターに期待するのなら、まず使い物にならない。利点はグリップが延長されて握りやすくなるのと、でかいレンズを付けた時のバランスが良くなること、それに電池が2個入るのと単三電池でも動くようになること、以上のみっつ。
この3点に13,800円出す価値があると思うのなら、買いだ。
敢えて言うなら、D40、D40x、D60はかなり売れているようなので、他の人とちょっと違った気分に浸れると言うのも利点?
それから、本筋とは全く関係ないのだが、このジャパンバッテリーと言う会社の所在地は埼玉県越谷市東越谷。埼玉スタジアム2002まで自転車で行けそうな勢い。いい場所にあるなぁ。
現物を見る前は質感ももっと安っぽいのかと思ったがけっこうしっかりしていて、ボディーとは少し違うけど、ちゃんと梨地加工もされているので、違和感もない。プラスチックの成形とか継ぎ目の合わさり具合とかも、悪意を持つほどに仔細に見なければ気にならないだろう。
ビックリしたのが、D40の電池室の蓋。説明書にあった通り、斜め45度にして引っ張ってみたら簡単に外れた。この蓋をなくさないように、収納できるようになっているあたりは、ちゃんとこう言うことが解っている人が設計している印象。
で、このバッテリー室の蓋、プラスチックをパチッとはめ込んだだけなので、あまり何度も取ったり付けたりしていると、壊れてしまいそう。本来バッテリーグリップのないD40だから、こう言うことは想定されていないのだろうけど、ちょっと不安。
もし壊れてしまったら、このグリップを付けっぱなしにしておけば良いか。
グリップへのバッテリーの装着は、まず専用のケースにEN-EL9を1個か2個入れて、縦位置シャッターとは逆側から挿入。もうひとつ、単三電池ようのケースがあって、単三電池を6本で使うこともできる。エネループで試してみたら、これも問題ナシ。
この横からバッテリーを入れると言うのが実は優れもの。
D200用のマルチパワーバッテリーパックMB-D200の場合は、カメラに付けたら背面側のフタが下向けに開いてバッテリーを入れるようになっていたので、三脚に付けたままだと台の部分に当たってしまって開かないので、バッテリー交換のためにはいちいち三脚から外す必要があった。
これが横からなら、よほど台の大きな三脚でも使わない限りは、三脚に付けたままでバッテリーの交換ができる。
D300とD700用のマルチパワーバッテリーパックMB-D10では、横から入れるようになったので、この点では良くなったのだが、今度は本体とブリップ部に各1個のバッテリーを入れるようになったので、いちいちMB-D10を外さないと本体のバッテリーを交換できない。
話がそれたが、バッテリーグリップと言うのもなかなか難しいものだ。
で、本来存在しないハズのモノを付けたのはスゴイのだが、イマイチな印象を受けたのが縦位置シャッター。
これを機能させるためには、準備が必要。
まずは、背面メニューからリモコンモードを選択。グリップの正面、小指の当たる位置くらいにあるスイッチを下ろす。そうすると、内蔵されていた信号の発信器が顔を出す。そして、シャッターボタンの脇にあるスイッチをオン。
これだけのステップを踏んで、ようやく縦位置シャッターが使えるようになるのだが、これがまた独特な感触。
まず、シャッターボタンが楕円形。ぼくの知る限りでは円形のシャッターボタンがほとんどだったので、楕円形のシャッターは独特な感触。
指がかりの良いように溝が掘ってあるし、シャッターボタンも指の向きに合わせて押しやすいように楕円形になっているような雰囲気だ。
本来、D40にはないハズの縦位置シャッターを実現しているのは、本体を切り替えた通りリモコン機能を利用したものなので、縦位置シャッターを押すと、ピントを合わせてそのままシャッターが切れる。
半押しなんてモノがないので、ピントを合わせたままで待機することもできないし、押してからのタイムラグもかなり大きい。
最初はこの独特の感触をおもしろがって何度か試してみたのだが、実用になるかと言うと大きく疑問符が付く。縦位置ばっかり取るモデル撮りで使おうとしても、タイムラグが大きすぎて使い物にならないだろう。
よほどのことがない限りは、縦位置シャッターの出番はなさそうだ。
もうひとつ気になったのは、底の部分。エネループを入れてみて気が付いたのだが、なんと、三脚のネジ穴の先が塞がっていない貫通式。
この写真で解るだろうか?
EN-EL9だと黒いので気が付かなかったのだが、これにはビックリ。
三脚のネジってのはそんなに長くはないので、このくらいの深さがあれば電池に当たると言うことはなさそうなのだが、何となく不安ではある。
とまあ、使い始めの印象はこんな感じだったのだが、数日してから新たな問題発覚。
このバッテリーグリップをD40に付けて、エネループを入れっぱなしにしておいたら、翌朝には完全に電池切れ。その翌日はEN-EL9を2本入れておいたら、これまた翌日には電池切れ。片方はジャパンバッテリーのではない安い互換電池だったのだが、完全に消耗したのか充電すらできなくなってしまった。
この時は縦位置シャッターのスイッチを切り忘れていたようだったが、その後オフにしても、本体のみの時よりも絶対に電池の消耗が早い。どうも、バッテリーグリップが何かしら常時電力を消費している模様。
毎回グリップを外すのも大変だし、カメラ本体の電池蓋に負担がかかりそうだから、とりあえず撮影が終わったら電池を抜いておくようにしないとまずそうだ。
この件に関しては、ジャパンバッテリーに質問を送ったのだが、今のところ解答なし。
結論として、このバッテリーグリップが買いかと言うと・・・縦位置シャッターに期待するのなら、まず使い物にならない。利点はグリップが延長されて握りやすくなるのと、でかいレンズを付けた時のバランスが良くなること、それに電池が2個入るのと単三電池でも動くようになること、以上のみっつ。
この3点に13,800円出す価値があると思うのなら、買いだ。
敢えて言うなら、D40、D40x、D60はかなり売れているようなので、他の人とちょっと違った気分に浸れると言うのも利点?
それから、本筋とは全く関係ないのだが、このジャパンバッテリーと言う会社の所在地は埼玉県越谷市東越谷。埼玉スタジアム2002まで自転車で行けそうな勢い。いい場所にあるなぁ。
Posted by くさの│2008年07月30日
この記事へのコメント
中ほどの写真について質問です。これは「バッテリー室の蓋を取った状態での写真」ですか? 純正のバッテリー室の蓋が、ここに納まるのですか?
Posted by 魚籃坂 at 2008年08月06日 17:01
ボディーの電池室の蓋はボディー内、本来の電池の部分に入るよ。
Posted by くさの at 2008年08月14日 16:16
はじめまして。
撮影時以外に、このバッテリーグリップをカメラに装着したままだと電池が消耗するんですよね?
撮影時以外にバッテリーグリップを装着したまま、バッテリーを抜いてたらカメラに不具合とか出ましたか?
それとも何も異常はなしでしたか?
撮影時以外に、このバッテリーグリップをカメラに装着したままだと電池が消耗するんですよね?
撮影時以外にバッテリーグリップを装着したまま、バッテリーを抜いてたらカメラに不具合とか出ましたか?
それとも何も異常はなしでしたか?
Posted by Sora at 2008年10月28日 20:43
こんにちは、はじめまして。
そうですね、グリップが何かしら常時電力を消費しているようで、そのまま何日も放置しておくとEN-EL9が規定電圧を下回り死んでしまうようです。
グリップを付けたままでバッテリーを抜いておく分には、本体の電池を抜いているのと同じ状態になると思いますので、特に問題はないようです。
このジャパンバッテリーとe写真ドットコムには別件でも問い合わせをした事があるのですが、都合の悪い事は返信してこないようで、ちょっと不信感があります。
そうですね、グリップが何かしら常時電力を消費しているようで、そのまま何日も放置しておくとEN-EL9が規定電圧を下回り死んでしまうようです。
グリップを付けたままでバッテリーを抜いておく分には、本体の電池を抜いているのと同じ状態になると思いますので、特に問題はないようです。
このジャパンバッテリーとe写真ドットコムには別件でも問い合わせをした事があるのですが、都合の悪い事は返信してこないようで、ちょっと不信感があります。
Posted by くさの at 2008年10月28日 21:13